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ブはブラッドベリのブ 

bradbury_shirt_pic.jpg

叙情派SF詩人、巨匠レイ・ブラッドベリが永眠(享年91)しました。。。

僕は本棚を“水色の背表紙”で埋め尽くすような(笑)、熱心なSF小説愛読者ではありませんが、J・G・バラードとレイ・ブラッドベリの幻想小説は特別でして・・・

----- 本の閲覧、所蔵を禁じた仮想世界・・・違反者は逮捕され、本は焼却処分される -----
情報や思想の伝達を抑圧した社会での「本」の在り方を、皮肉たっぷりに諷刺した『華氏451度』(1953年)。
タイトルの『華氏451度』(=摂氏233度)とは、本(紙)が自然発火する温度。
1966年に仏の映画監督フランソワ・トリュフォーによって映画化もされたブラッドベリの代表作ですね。

僕は特に彼の短編が好きで・・・ なかでも『ウは宇宙船のウ』(1962年)に収められている『霧笛』は、もう幾度読み返したことか・・・。

----- 毎晩のように深い霧が立つ冷たい夜の海・・・町から遠く隔たった岩礁に聳える高さ70フィートの灯台。
そこに常駐するマックダンとぼくは、いつものように濃霧信号灯を点し、15秒おきに「霧笛」を鳴らす。
海の彼方にまで呼びかける音は、「まるで一匹の動物が鳴いているよう・・・」
11月の或る夜、深い海の奥底から訪問者が・・・・・・それは遥か昔に絶滅した筈の恐竜の生き残り!!
その全長100フィート余りの首長竜は、自分と酷似した姿で、同じ鳴き声を発する灯台を自分の同属と信じ、じっと身を潜めていた深海から浮上した。
百万年ものあいだ、暗い海の底で二度と帰っては来ない者の帰りを一人ぼっちで待つ孤独とは -----

ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
(2006/02/27)
レイ・ブラッドベリ

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ブラッドベリが短編『長雨』で描いた、けっして降り止まぬ金星の雨・・・

----- カビに被われた緑(あお)みを帯びた着衣・・・目や髪、からだ全体を白く漂白し、理性と僅かな望みすらも無情に奪い、人の精神を少しずつ崩壊へと向かわせる「狂気の雨」 -----

極端な長雨はちょっと困りものですが、僕の街も今週から本格的に梅雨入りした模様。
シトシトと雨の降るこんな真夜中は・・・淹れ立ての旨々珈琲を啜りつつ、心静かに「本」に浸ってみる。。。
そうですよね・・・ Mr.Bradbury ----- (u_u)  

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[2012/06/11 00:07] 【書籍】 | トラックバック(-) | コメント(-)

美しき工場地帯 

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工場が・・・好きです!

第一次接近遭遇・・・
あれは10代半ば・・・熱にうかされるように聴き込んだ、高橋幸宏(YMO)+鈴木慶一(ムーンライダーズ)によるユニット「ザ・ビートニクス」の『EXITENTIALISMー出口主義』のアートワーク。
薄暮の中に佇む二人の後方には、滲んだように映り込む川崎の京浜工業地帯「東亜石油」のプラント!!
これこそ「硬質テクノポップ」の象徴的モチーフ!

exit_beatniks.jpg

第二次接近遭遇は、ずばり「音」。
20代に突入し、工場内部で発せられる様々な工業ノイズや、純粋な破壊音をサウンドの断片として取り入れた、いわゆる「インダストリアル・ミュージック」と呼ばれるジャンルのCDを漁りました。
YMOの名盤『テクノデリック』も、工場ノイズのサンプリング音だらけでしたし・・・(懐)

どうやら、ライトアップされたコンビナート群が、僕の眼にはアートとして美しく映るようで・・・
そんな非日常的空間は、退廃的未来都市(?)に一歩足を踏み入れたような錯覚さえ覚えます。
煙突やタービン、プラントは勿論のこと、縦横無尽に走る配管類、剥き出しの階段や梯子、手摺りの一つ一つに存在する理由があり、無駄のない機能美を追求した結果、あのような形になった・・・と。

“廃墟”とも形容できそうな幻想的な姿が、暗闇の中、最低限の灯りで浮かび上がった時の美しさ!!
そんな巨大な建造物を、人間の英知が造り上げたという事実も、胸躍る理由の一つです♪

世の中には同じような感覚の人がいらっしゃるようで、意外にも『工場萌え』なる写真集が人気・・・(爆)
Amazonで検索すると、他にも工場フェチの心をくすぐる写真集やDVDが多数存在しております。
工場の写真集でドキドキするなんてかなりマニアックですが、当の本人の心拍数は増すばかり(笑)
あぁぁ・・・美しき工場地帯。。。

工場萌え工場萌え
(2007/03)
大山 顕

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[2009/12/06 22:02] 【書籍】 | TB(0) | CM(12)

あちら側とこちら側 

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日々の移ろいほど早く感じるものはなく、今年も残すところ僅か1ヶ月余り・・・
暦の上では穏やかな秋が過ぎ去り、いよいよ本格的な冬の季節の到来なのデス。。。
でも・・・ 日中などまだまだ暖かい日が続いていますよね~♪

ス 「もん、どうする? また寒い冬がやってくるよ・・・」
も 「?・・・今日はポカポカだけどね。。。」

窓越しの陽の光を全身に浴びながら、もんはこのとおりうたた寝中~~~♪
鼻先から尻尾までをピタッと毛布に密着させて、小春日和の温もりを名残り惜しんでいるかのよう・・・

さて・・・ 図書館でやっと貸し出しの順番が回ってきた話題本、村上春樹の『1Q84』。
遅ればせながらBOOK1、BOOK2と一息に読み終えたのだけれど・・・
「あちら側とこちら側」 「苦い喪失感」 「不安定な場所への着地」・・・と相変わらずの村上ワールドでした。
装丁デザインから察するに・・・続編はあと2冊分(BOOK4まで?)になる予定なのでしょうか?
読後感は思いのほか「不発」(苦笑)だったのですが、この小説・・・何故こんなにもバカ売れしてるのでしょう?
返却期限までまだ日数があることだし、再読してみる価値はあるのかなぁ?
エルサレムでの例の『卵』のスピーチは、結構心を揺さぶられたのだけれど。。。


[2009/12/01 00:54] 【書籍】 | TB(0) | CM(18)

David Stone Martin 

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スタン・ゲッツの『West Coast Jazz』(1955年)。
ゲッツの涼し気なテナーサックスと、シェリー・マンによる歯切れの良いドラムス♪
うん♪ 文字通り理想的なウエスト・コーストの爽やかな風を感じさせる良盤です♪
今回はこの素敵なアートワークについて・・・

この独特な線画は、巨匠デヴィッド・ストーン・マーチンによるものです。
1913年、シカゴに生まれたデヴィッド・リビングストーン・マーチンは、早くから絵画の才能を芽吹かせ、16歳で既にプロのイラストレーターの道に進むことを決意したのだそう。
そんな彼が、ジャズ専門のグラフィック作家として出発したのは1944年頃のこと・・・
以後、プロデューサーのノーマン・グランツと出逢い、「ヴァーヴ」、「ノーグラン」、「クレフ」といったレーベルで、250点を超えるセンス溢れるイラスト画を残すのです。

西海岸の爽快な空気感を表現するため、ブルーのパンツに裸足というモチーフを描写した本盤・・・
もうね・・・ 僕は100%ジャケ買いでしたっ♪♪
斬新な構図、色の配置、文字のデザイン、そして繊細なタッチ・・・すべてに於いて完璧だと思いませんか?
このイラストって、「趣味の好いクールジャズ」 そのままじゃないですかぁ~~~♪ (*´▽`)

----- 友人と連れ立って、中古レコード店を漁っていた某日・・・
ジャズ・コーナーでCDを物色中、ふと棚の上段に目を移すと・・・ なにやら謎の大型本が・・・!
これこそがジャズ・グラフィックス・シリーズから刊行された、『デヴィッド・ストーン・マーチンの世界』!
それも初版本!!
なかなかの値段だったのですが、「コレは〇〇が絶対買わなくちゃダメだよっ!」という友人の押しもあり、数枚のCDと合わせて鼻息も荒く購入しました(笑)

ジャズ評論家の寺島靖国によれば、デヴィッド・ストーン・マーチンのイラストや、バート・ゴールドブラットの写真を纏ったオリジナル盤は、世界中のコレクター垂涎のお宝なのだそう。。。

この盤を聴きながら、本のページをめくり、珈琲を啜れば・・・ まさに至極の時間!
素敵なジャケットを纏った盤って、眺めているだけでもしっかりと音楽が聴こえてくるものなのです。。。

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[2009/11/25 22:49] 【書籍】 | TB(0) | CM(6)

真夜中の足穂 

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ス 「もん♪ 毛並みのお手入れ・・・今夜も念入りだね~」
も 「ザリザリッ・・・ザリザリッ・・・♪」

深夜の読書タイムに、学生の頃に購入した稲垣足穂の『一千一秒物語』を再読しております。
掌編小説、散文詩とも云える全70編にわたる摩訶不思議な大人のショート・ショートですね。
1923年の古い刊行ですが、シュールでモダン、硬質な幻想的文体には驚かされます。
好きなシーンは、「投石事件」、「A TWILIGHT EPISODE」、「真夜中の訪問者」・・・など。

物語の最後はこんな一文で締め括られています・・・
“ではグッドナイト!お寝(やす)みなさい 今晩のあなたの夢はきっといつもとは違うでしょう”

奇想天外な「シガレット」や「薄荷」・・・ そして今宵の僕の夢は。。。


[2009/10/09 22:46] 【書籍】 | TB(0) | CM(4)
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